オタゴ大学で研究ボランティアに参加(その2)

本気コース/30代後半

さて、なんとかもぐりこめた(?)オタゴ大学の研究室ですが、そこでの私の仕事(ボランティア)は、いただいた論文に関係した研究プロジェクトを進めている研究員の女性のサポートでした。具体的には、彼女の指導のもと、その研究にかかわる生化学実験を一緒に行っていました。研究室では、自分の座席も与えられ、インターネットも使えるようにしてもらい、2週間に1度の研究室のミーティングにも参加させてもらっていたので、まるで大学院生のような気分でした。

私は生化学実験の経験があったので実験自体はそこまで難しいとは感じなかったのですが、ニュージーランド人である彼女や先生との英語でのコミュニケーションに苦労しました。いろいろ研究や実験の説明をされるのですが、私の英語力が低いため何を言われているかイマイチ理解できないことが多々ありました。。また、ミーティング時の研究室の人たちの雑談など、全くといっていいほど理解できませんでした。(ちなみに、私のいたその研究室のメンバーは、NZ人の他にドイツ人、中国人、インド人でしたが、彼らは全く問題なく英語を使える人たちでした。)

今まで私が接していたニュージーランド人は、ホームステイ先の家族であったり、観光案内所の人であったり、英語教師の経験がある人であったり、と、外国人と英語を話すことに気を使ってくれる人たちでしたが、オタゴ大学やダニーデンで出会った人々は、結構手加減なしでした(笑)。そんなわけで当初はかなり大変でしたが、一緒に実験をしていたその彼女は、とても親切で我慢強く、いつも一通り説明した後「Make sense?」と私に確認を取ってくれ、分からないというと根気よく説明してくれたため、徐々に私も彼女との会話に慣れ、また楽しめるようになっていきました。また、彼女には日常のいろいろな相談をしたり、時々英語の質問もできたりと、ボランティアワーク以外でもたくさん助けてもらい、最終的には彼女は私にとって大切なニュージーランド人の友人になりました。

研究ボランティア以外にも、オタゴ大学では様々な経験をすることができました。ボランティアは大体毎日数時間程度だったので、結構時間があった私は大学でのいろいろな集まりに顔を出してみたりしました。オタゴ大学では、NZ人の学生がボランティアで行っている英会話のフリークラスがあり(しかも学生以外の人でも参加可能)、私はボランティアの合間によく行っていました。参加していた仲間は、交換留学生やインターナショナル学生、海外からのPhDの学生や、ポスドクの旦那さんを持つ奥さん等でした。そこで出会ったメキシコ人の女の子とは親友レベルに仲良くなり、彼女の影響で私はダニーデンでサルサ・ダンスを習い始めたりもしました。

また、日本語科のあるこの大学では、日本語サークルもあり日本語を勉強している学生や日本人留学生に出会えたりしました。そのサークルで仲良くなった日本人の大学院生の女の子の手引きで、彼女の所属する学部のセミナーを2回ほど聴きに行ったこともあります。また、大学には音楽学部があり、毎週水曜にランチタイムコンサートが大学内のホールで開かれ、5ドル程度でセミプロの演奏が聴けたりしました。多くのサークル活動や集まり、イベントが誰でも参加可能で、学生以外の地域の人々にも開かれているような大学でした。ダニーデンは本当にオタゴ大学に根付いている町だと思いました。そして、大学では、様々な国から来ていた学生に出会うことができ、彼らのネイティブ並みの英語力を前に圧倒されつつも、彼らの国の事や文化や習慣を知ることができたりして良い経験になりました。

当初は1か月半ほど滞在の予定でしたが、ダニーデンが気に入った私は滞在を延長し、結局3か月半ほどこの地にいました。ボランティアの最後には、研究室の人たちからレストランで送別会も開いてもらって、先生や私の世話係だった女の子にとても感謝してもらえたので、ここに来て良かったと思いました。先生のご厚意で研究室に入ることができ、そのおかげで大学やダニーデンでもたくさんの出会いがあり、研究以外にもいろいろ経験することもできたので、むしろ私のほうが感謝でいっぱいです。短い期間ながら国を超えての大切な友人も数人できたので、最後は本当にダニーデンを離れがたかったです。

30代の以上の方はワーホリビザを取得できないので働くことができず、ニュージーランドで挑戦できることは限られるかもしれませんが、それでも私は多くの事を経験できたと思います。私が経験したのは、ホームステイ、語学学校、一人旅、エクスチェンジ、日本語教師サポートボランティア、研究ボランティアなど…どの段階においてもいろいろな発見があり、人との出会いがあり、かつ英語力の壁にもぶち当たって乗り越えるための努力も必要になると思います。お金は稼げないけれど、その分自分の興味のあることや今までの経験を活かした分野にしぼって行動しやすいかも?特に大学はいろいろな分野が集まっているので、自分の興味のあることに関するボランティアが見つかるかもしれません。ニュージーランドは行動したら結構何とかなる国だと思いますので、危険かもしれないこと(ヒッチハイクとか、、)以外はやってみたいことにはぶつかっていくのがいいと思います。

Yukiko N.

<スタッフより>

オタゴ大学の研究室でのボランティアだけでなく、大学内の英会話フリークラスに参加されたり素晴らしい時間を過ごしたりと、私自身とっても羨ましく思います。 もちろん英語での会話は大変だったかと思いますが、日々色々な出会いがあり、色々な体験をし、色々な発見があり、そして地元の方々の温かいおもてなしが、ダニーデンを離れたくないという気持ちにさせてくれたのですね。 自ら現地の輪に入っていく姿勢。 とっても大事かと思います。 これからもYukikoさんのご活躍期待しております

Fred

女性のためのピリ辛留学【帰国前アンケート】

不安な海外暮らしと新しい自分発見

相手の言葉が聞き取れるように!

ガイドのお仕事

大好きなコーヒーの香りに囲まれてお仕事