足はがくがく、ヒザは大笑いのタラナキ登山

本気コース:ワーキングホリデー / 20代後半

ニュープリマスに住んでみて、やはり誰もが1度はチャレンジしてみたいなと思うのではないでしょうか、マウントタラナキに。

冬になると寒そうだし夏のうちに行きたいねーなんて友達と言ってました。2月の終わり、急に明日みんなで山に行こうという話になって、私はバイトがあるのでいけないと話していたら、突然明日はお休みしていいよと言われ、私も参加できることに!!しかも突然のことで、私は登山靴も何も持っていないので、手持ちのランニングシューズで行くことにしました。

何を持っていけばいいか聞くとお昼ご飯と、あたたかめの格好をすること。とのことだったので、レギンスに短パンにその上にウインドブレーカー。そしてご飯を炊きすぎたのでおにぎりを4つと水と、ユニクロのダウンベストを準備して山に向かいました。天気は少し霧雨で大丈夫かな?と思っていましたが、着くころには雨が上がって晴れに!

ニュープリマスの街からは車で20分位で8時ころにビジターセンターに着きました、同年代お友達7人のパーティーです。ちなみに私はNZに来て10キロほど太ったうえに、運動不足な日々。少し不安はありました。

予感は的中!!最初に普通の車も入れるような道(しかもかなり急!!)を多分1~2時間。この時点で私を含めた数人はもうかなりしんどく、しかも私はどうやら着込みすぎていたようで、ウインドブレーカーを脱ぎ、荷物はさらに重くなり、たまに休憩をしながら、上り続けました。ちょっとした山小屋のようなところにノートがあり、みんなで名前を書いて、早めのお昼をとり、少し気を取り直してまた昇りはじめました。そこからいったい何段続くんだ!!っていう木の階段、その後にはアリ地獄の砂利版のような坂に足を取られながら登り続けました、準備の良い友達夫妻が軍手を貸して下さり、手をつきながらも少しずつ登りました。これ下るときはもっと大変なんじゃないかと思いましたが、そのことは考えないことにしました。

そのうち少し山に雲がかかってきて頂上が見えなくなっていました。前の集団が見えなくなり、とにかく標を頼りに上っていきました。下山してきた人によるとあと2時間くらいと聞き、なんとか頑張ろうと心に決めて、また登り始めました。
岩場に差し掛かり、そこは手も使って登るので、少し進みやすかったです。ただ少し経つと、斜面が少し急になり考えて進んでいく必要がありました。2時間ほどたち、頂上だと思ったところにさしかかる手前で、雲が晴れ、なんと山頂はまだまだ先に見えるのです。もう私はここでリタイヤしようかなと思ったのですが、もう少しキリのいいところまでいってそこでほんとにダメそうならやめよう。という考えを何度か繰り返しました。

それからまた1時間ほど登った時にすれ違った人が、もうほとんど頂上だよ!と声をかけてくれ、なんとか雪のあるところまで登りました。そこでみんなで集まって準備していたコンロなどでコーヒーを淹れて飲みました。そこから小さな丘のようなのが見えていてどうやらそこが頂上ということのようで、個人的にはもうここが頂上ってことで、ここでみんなを待とうかなと、友人1人ももう無理だと言ったのですが、みんなで頂上行ったほうが絶対いいよとの励ましで、さらに30分かけて頂上まで登りました。3時頃でした。7時間かけての登頂です。少し雲はかかっていましたが、山の麓から海まできれいに見ることができ、まるで飛行機から見たかのような景色で、自分で登ってここまで来たなんてすごい!!!と感じました。

帰りは、もう足はがくがく、ヒザは大笑いで、元気ならさくさくと降りられそうな岩場も後ろ向きに、階段も1段を1歩で降りられず、途中からは後ろを向いて歩いたり。本当につらく長い道でした。ただ山もだいぶ下りてくると久しぶりの木々を見たり、野うさぎにも会えたり、ビジターセンターまで戻れた時にはちょうどきれいな夕焼け空で、感動のあまり目頭が熱くなりました。NZ生活でキツイ思い出です。でもみんなでひーひー言いながら頂上まで行ったことは本当に良き思い出です。

<スタッフより>

日本の富士山に似たタラナキ山。 写真など見た人は多いと思いますが、実際に登った生徒さんは本当にごくわずかかと思います。 2月という最高なタイミングの中、お友達と励まし合いながら7時間も登山に掛けた甲斐あり、それは素晴らしい頂上からの見晴らしだったことでしょう。 いろいろ大変だったと思いますが、その度にいろんなことを乗り越え、ある意味自信につながったのではないでしょうか? これからも登り続けてくださいね!

Fred

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