超初心者コース:ワーキングホリデー/20代後半
語学学校を卒業し、わたしが選んだ次のステップは英語環境で仕事をすること。まずはCVを作り、CV配りをして仕事先を探さなければなりません。
でも仕事を見つけるのに、募集もしていないお店に英語も話せないわたしの様な外人が行って本当に見つけられるのか、本当に自分がそんな無謀なことをやるのか全く実感がなく、なかなか動き出すことが出来ませんでした。
YokoさんとHarukaさんに「早くしないと!」「いつから動くの?」とお尻を叩かれようやく動き始めました。CVが出来たところで、早速Harukaさんから「まず、High streetのお店に配ってきて。それが終わるまで帰ってこないこと!」という課題を出されました。配りに行く前にHarukaさん相手に何度も予行練習をさせて頂き、「表情が硬い!仕事邪魔してごめんねって言う時はもっと申し訳ない感じを出して!」等のアドバイスを受け、合格を頂きいよいよ出発です。
「よし!」と気合いを入れてオフィスを出てきたものの、お店の中にはまさにブロンドで長身のスタッフが何人かいて楽しそうに話しています。Harukaさんとの練習を思い出して、ぶつぶつと文章を復唱して、ちゃんと覚えたはずなのになかなか勇気が出ません。お店の前を何度も行ったりきたり。たまに「よし!」と思ってお店に入ろうと思うとお客さんと笑って話していたり・・・。を何度か繰り返し、お店のカウンターに優しそうなスタッフが1人になりました。「今しかない!」と心を決め話しかけました。「Hello! How are you? Sorry for disturbing you. My name is Keiko」緊張しすぎて、How are you?と聞いたのに答えを待たずにしゃべり続けちゃったけど、間違えてMy name is Keikoまで申し訳ない感じの表情になっちゃったけど、最後は「No problem!」と笑顔でCVを受け取ってくれました。
記念すべきCV配り1つ目のお店はこんな感じでした。
ローシーズンだったこともあり、CVを受け取ってはくれるものの、お店がなかなか決まらず結局30枚ちかくのCVをCityやNewmarket, Parnellのお店に配りました。中にはマネージャーがお店にいて「レストランやカフェで働いた経験は?バリスタの経験はある?」と突然聞かれたこともありましたが、瞬発力のないわたしは「ありません」と答えるのが精一杯で、すぐに自分をアピールすることができませんでした。 また、お店に入ってみたものの小さなカウンターに4人ものスタッフがいたことに怖気づいて、CVを渡せず、なぜかクッキーを買って帰ったこともありました。
とりあえずCVを配り、ホッとしていたのもつかの間今度はYokoさんから「1度CVを配ったところに、CV見てくれたのか、いつならマネージャーと話が出来るか聞いてくる」という新たな課題が!この課題の時には「もしオーナーがあなたを必要だと思ったらもう電話してると思うけど」と言われたり、「今は人手が足りてるって話しただろ」と言われたり・・・勇気を振り絞って言っただけに、わたしってそんなに必要ないのかな・・・と本当にショックでした。
日本では当たり前の様に働くことができていたし、より時給のいいところ、よりオシャレなところと自分で仕事を選ぶこともできたのに・・・と外国で外国人として働くことの厳しさを学びました。
ホストマザーや友人にも「絶対大丈夫!」と励まされ、またCV配りを再開。もう、当たって砕けろ!という気持ちでした。でも徐々にアドリブで自分をアピールすることが出来るようになってきたことに気が付きました。「カフェで2年も働いてました。やる気はあります!1週間お給料はいりません!トライアルだけでもさせてください!」
CV配りを始めて10日後ようやくカフェでの仕事が決まりました。CVを渡しに行ってまずはトライアルからでしたがその場で採用決定です!とにかく嬉しくてホストマザーに電話したこと、オフィスに行って報告したらみんな喜んでくれたこと、家に帰ったらホストマザーがハグで迎えてくれたこと。今でもよく覚えています。
大変だったけど、頑張って良かったって思いました。
それから、Harukaさんと特訓したCV配りのフレーズも今でもよく覚えています。
Keiko O.
<スタッフより> 仕事探しの時のドキドキ感がすごく良く伝わるレポートをありがとう。これを読むと、自分のことながら、Harukaさんや私が本当に鬼のように感じます(笑)でも、これも愛のムチなので許して下さい。それに、How are you?の答えを待たずにしゃべり続けたことや、CVを渡せずなぜかクッキーを買って帰ったこと、笑ってしまいましたが、Keikoさんからすると笑い事ではなかったことでしょう。勇気を出して、日本ではやらなかったようなことにチャレンジできてとても立派だったと思います。今も、そしてこれからも、この経験が必ず活きてくる時があるはず。このつらさも、嬉しさも、次のステップへ進むためには必要だったはず!引き続き頑張ってね!! Yoko |