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ピリ辛留学レポート
5月25日
今回のレポートは、ニュージーランドの専門学校でネイルの勉強をして、現在ネイルサロンやビューティサロンにて活躍するひとみさんにお話を伺いました。
高校生の時に1年ほど英会話を習っていたことと、従姉妹がイギリスにいたということもあり、なんとなく影響を受けて18歳くらいの頃から「海外で暮したいな」という気持ちはありました。働き始めてからは、休みの度にオーストラリアやカナダなど、ワーホリ制度のある国へ視察を兼ねて、1週間〜10日間位の旅行をするという生活をしていました。そして、28歳の時にいよいよ「ワーキングホリデーに行こう!」と決めました。ニュージーランドを選んだのは、「安全そうな国」だったからです。あと、ニュージーランドは自然が多くてのんびりしていて、日本と大きさも同じくらいで、都会すぎず、田舎すぎず、長期で住むにはぴったりだと思いました。
実際に滞在してみると、本当に思った通りで、生活はしやすく自然がいっぱいで、大好きなトレッキングへもすぐに行けます。結局、ワーホリが終わる頃「もっとニュージーランドに長く滞在したい」と思うようになりました。 そして、ワーホリが終わったあともワークビザで4年働き、その後、永住権をとることができました。今年でニュージーランドに滞在6年目になります。
到着して間もなくは語学学校に3ヶ月通いました。その後は旅行やアルバイトをしながらワーホリ生活を満喫していたのですが、「ワーホリのビザが切れてもニュージーランドに残るためにはワークビザをサポートしてもらえる会社に入らなければ」と思い始めたんです。 すぐに就職活動を始め、ワークビザをサポートしてもらえる日本人経営の留学エージェントの面接を受けました。その面接では、自分がその会社で「何がやりたいのか」というプランをはっきり示すことが求められました。ワークビザをサポートしてもらうからには、「真剣にニュージーランドで働きたい」という気持ちを示さないといけなかったのです。 そこで私は「古着屋さんを開きたい」と、細かいプランニングや自分の夢などを話し、採用されることになりました。
ニュージーランドにある会社は、例えそれが日本人経営の会社であっても、日本の会社より自由な雰囲気につつまれています。上司もとても身近な存在で、やる気と実力があれば日本の経歴と関係なく誰にでもチャンスを与える会社が多いようです。 入社後、私は面接で話した「古着屋」さんを、会社が経営していたショップの一部にオープンさせ、そのままショップマネージャーになりました。その後しばらくしてから、配属が変り留学部門のマネージャーに就き、語学学校やホームステイの手配、留学生のお世話など全般に携わり、忙しい毎日を過ごすことになりました。
その時に英語で苦労した点は、生徒さんとホストファミリーの間にたってお互いの意志を伝えなければならなかったことです。日本人の考え方とNZ人の考え方は文化や価値観が違いますので、特に英語がまだうまく話せない時は、コミュニケーション不足からくる誤解が生じることがあります。それらの誤解を解くために、お互いの気持ちをうまく双方に伝えて、日本人の曖昧な表現をいかに英語で伝えるかということが難しかったです。でも、そういう実践で覚えた英語というのは忘れませんし、話さなければならない状況のプレッシャーからかなり上達したと思います。
留学エージェントで働いて4年が経った時、新しいことに挑戦したくなり、「何かないかな」と思って思いついたのが「ネイル」でした。もともと、髪の毛のアレンジとかネイルなどが好きで、ビューティー関係にはずっと興味があったんです。 それに私は日本にいた時に歯科技工士をしていて、そういう細かい作業とかも慣れていますし、歯科技工士をしていた時には部屋の中でもくもくと作業をするストレスから「外に出て人と接触したい」という気持ちがあり、技工士をやめ、歯科材料の営業をしていました。すると、ネイリストの仕事は、細かい作業もありながら、いろんな人と出会って話ができるという2つを両立できる仕事なんですよね。「もうこれしかない」と思いました。
留学エージェントを退職してすぐにNZのネイル専門学校に11週間通ってネイルの技術を修得しました。そして今はネイルサロンとこのビューティーサロンの2ヶ所を掛け持ちで働いています。 まだ新米のネイリストなので毎日が勉強でとても充実しています。 今苦労しているのは、英語で話しながら手早くきれいに作業することを両立させることです。ニュージーランド人は日本人と比べて、ただネイルをやってもらうだけではなく、お話をしたい方が多く、いろんなことを話しかけられます。その時に、自分の母国語でない英語を話しながら、作業も手早く完璧に、そして時間内に終わらせるというのはとても難しいですね
ワーキングホリデーからワークビザを経て、永住権を取得。新たなステップとしてネイリストとしての道を進むひとみさん、これからも頑張ってください、ありがとうございました!
留学したい女性へのメッセージ もし、海外に出たいという気持ちがあるのなら、渡航前に確固たる目的が例えなかったとしても、まずは一度、海外を見てみると良いと思います。違う文化を経験し、違う国の文化を楽しんでみてください。ホームステイのアレンジをしていた時に気づいたのですが、日本人の生徒さんの中に「ニュージーランドで日本と同じ生活」をしようとする方がいるんですね。そうではなくて、「違う」から面白い、「変」だから楽しい、という風に前向きに考えて楽しんでいただきたいです。 そして、ニュージーランドで暮すうちに「やりたいこと」が見えてきたら、先の先を読んで今自分が何をしなければならないのかを考えて行動することです。 また、「英語を習得したい」という気持ちがあるのなら、自分を英語環境に置くことを忘れてはいけません。私はワーホリで渡航してから、一度も日本人と暮したことがありません。同じ文化、価値観を持つ日本人と暮すのは楽ですが、「英語を覚えよう」と思うなら、常に英語に触れられる生活をすることが大切だと思います。 みなさん、ニュージーランドに来て自由でのんびりした空気を満喫してみてくださいね! |