「自分からプッシュして状況を動かすべし!」

本気コース:20代後半

私は、地元の人が経営するカフェかレストランで働きたいと思っていました。1ヶ月近くはCity Central、Ponsonby、Parnellなどをまわり、CV配り歩く日々。50枚以上配りましたが、結局希望通りの仕事をゲットすることはできませんでした。でも、仕事探しはとても良い経験になったと感じているので、特に印象に残ったエピソードを4つ紹介したいと思います。

1つ目は、インターネットで求人を見つけたweb関係の日本企業。少しだけその分野での経験があったので、ダメ元で英文のカバーレターとCVをメールで送信しました。翌日担当者から電話があり、面接へ。日本人の担当者とごく普通の面接が行われ、数日後に不採用メールが届きました。正直、自分のスキルは募集要件を満たしていないという自覚があったので、納得の結果ではありました。しかしその2週間後、再びその会社が募集をかけている(しかも要件が少し甘くなっている)のを見つけたのです! どうしようか迷っていると、Akikoさんから「ダメ元でメールしてみなさい! 一度断られた会社に再アプライするのは、NZでは普通のこと。全然恥ずかしいことじゃないよ」と言われました。

その言葉に勇気づけられ、「どうしてもそちらで働かせていただきたい。経験が足りない分は寝る間を惜しんで勉強する」とメールをしたところ、「明日トライアルに来てください」という電話が! しかし残念なことに、その数時間後「社長からお断りするようにと言われた」と再度連絡があり、キャンセルになりました。残念ではありましたが、担当者から「あなたの姿勢はすごくいいから、頑張ってね」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。

2つ目は、Ponsonbyのテイクアウェイ屋さん。staff wantedの貼り紙がしてあったので、CVを渡しました。その場で「接客の経験は? レジ入力はしたことあるか?」と聞かれたので、「経験はないけど、コンピューターは得意だし、人と話すことが好きだ。今トライアルさせてほしい。それを見て判断してもらえないか」とまくし立てたところ、30分くらいレジに立たせてもらえることに。10分でメニュー一覧と、レジのボタンの配置を可能な限り覚え、いきなり本番です。speakingもlisteningも入力作業もすべて自信がありませんでしたが、その分、とにかく常に笑顔と元気な挨拶をしっかりやるよう心がけました。しかし案の定「今やったことに加え、電話で注文を取ったり、そこでクレジット番号も聞かないといけない。今のあなたではうちの仕事は難しいと思う」と断られてしまいました。実際にやってみて、正直自分でも難しそうだなと思ったので、納得の結果でした。

3つ目は、City Centralにあるジュースバーのチェーン店。ここには計4回訪れました。1度目はスタッフにCVを渡し、「この店が気に入っていて、たびたび利用しているからぜひ働きたい!」と若干のウソを織り交ぜながら熱意をアピール。2度目以降は空いている時間帯を見計らい、注文をしたあとに話しかけるようにしました。2度目のときに「昨日CVを持ってきたん来たんだけど…」とレジ係の人に伝えると、マネージャーが来る日時を教えてくれたので、3度目はその時間を狙って再訪。狙い通り、マネージャーと話をすることに成功したのです! 彼女は引き出しからCVの束を取り出し、私のCVに印をつけ、今度の採用フローを教えてくれました。数日後再び訪れたときには、あるスタッフから「面接に進む人にはこの土日でメールが行く」という情報ゲット。しかし何の音沙汰もなかったので、この店は諦めることにしました。

最後は、中国人オーナーが経営するブリトマート駅前のカフェ。インターネットの求人掲示板でつい1時間前に募集記事が掲載されているのを発見したので、即・直行。CVを渡し、働きたい旨を話しました。翌日再訪し、ケーキとフラットホワイトを注文しながら「昨日来た者ですが…」と話しかけると、なんとその場で面接(?)開始! NZに来てどれくらいか? 今何をしているか? 忙しい環境下でもマルチタスクで働ける勤勉な人を求めているけど、あなたはそういう人物か? といった質問をされました。最後の質問には、内心自分ではどうだかわからないなあと思いつつも、「Yes!」と胸を張って答えました。そんなふうに数十分話しましたが、私のスケジュールとその店のシフトがマッチしないということで、採用には至らず。しかし、これが私の初めてにして唯一の英語での面接だったので、それができたこと自体がとても嬉しかったです。

“NZでの仕事探し”という経験のなかでは、本当に多くの学びがありました。特に大きな気づきは「自分からプッシュして状況を動かすべし!」ということです。日本の就職活動に慣れていると、アプライをしたあとは相手から合否の連絡を待つ、という受けの体勢になりがち。しかしNZでは、それだと何も始まらないのです。今回、自分から何度も店を訪れることで、情報を得たり、トライアルや面接をすることができました。状況が動いた(自分で動かした!)のです。とはいえ、仕事探しを始めたばかりころは正直、同じところに何度も行くのはなんだか恥ずかしくてイヤだと思っていました。でも今振り返ると、そこで「イヤでもやろう!」と挑戦してみて本当によかったなと思います。むしろ、もし挑戦していなかったら……と考えると恐ろしいくらいです。もしCVを持って行ったまま何もしていなかったら、私はここに書いたどの経験もしていなかったはずですから。

そしてここまで踏ん張れたのも、ピリ辛留学のおかげです。たとえば、勇気を振り絞って2度目訪れた店で「うちはもっと英語をきちんと話せる人を求めてるんだ」と皮肉交じりに言われ、心が折れたこともありました。(この時は涙目の放心状態でフラフラと市内をさ迷い歩きました……笑)でも、オフィスに行けばスタッフさんや他のピリ辛生徒さんが(そこにはすでに仕事探しを終えた先輩も!)います。日々アドバイスや励ましをもらえたからこそ、ここまでのことができました。この経験が、帰国後の日本での就職活動にプラスに働くだろうという確信があります!きっと今までの私とは違う行動を取り、違う結果を得られるのではないかと思います。

Misato D.

<スタッフより>

努力と根性がキラリと光る、素晴らしいお仕事探しをされたMisatoさん、私もこのレポートを読んでいて、一生懸命頑張るMisatoさんのガッツにうるるときてしまいました。チャンスは自分で作るもの。日本では面接の後合否を待つ”受け身”の文化ですが、ここでは自分次第でドアはどんどん開いて行くんですよね。このお仕事探しはMisatoさんに大きな自信を与えたことと信じています。頑張れ!

Akiko

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