本気コース / 30代前半
先日、英語で試験を受けてきました。一言で言うなら、「寝る間も惜しむほど、大変だった」です。私が受けた試験は、正式名称を「LICENCE CONTROLLER QUALIFICATION」と言い、お酒に関する知識や、販売に際しての注意点、それらに関する法律についてのものです。送られてきた教科書は90ページあり、もちろんすべて英文です。しかも法律で定められていることを基準に書かれているので、見たこともない単語がぎっしり!試験まで1ヶ月の時間はあったのですが、勉強開始2日目で挫折しそうになったのは、今ではいい思い出です。
どんな試験なのか、傾向と対策を掴もうと思い、同僚や知人に聞いて回ったのですが、思い返してみれば、実はあまり役に立ちませんでした。というのも、お酒に関する法律が、2012年に大幅に変更され、2014年から試験内容が難しくなっていたからです。私が聞いて回った方々はみんな、2012年以前に受験した方ばかりなのでした。・・・・・なので、いざ当日受験してみると、聞いていた穴埋め問題など一切ない。すべて、応用問題でした。例えば「こういう状況の時、あなたはどう対応しますか?また、なぜそうしなければなりませんか?」「店のオーナーと、マネージャーがライセンスについて話しています。あなたはそのマネージャーです。以下のオーナーの質問に答えてください」などなど・・全てWritingでの問題でした。
また、「絶対に出るから!」とお墨付きを頂き、教科書の1文を丸暗記・丸写しでオッケーと言われた問題がありました。出るには出たのですが、問題に「あなた自身の言葉で書いてください」としっかりと記載されていて、丸暗記はあまり意味がありませんでした。結局、2時間で終わらせるはずの試験は、半分ほどしか終わらず、「後日、残りを受けさせてください!」と試験管に必死で頼み込んだら、あっさりオッケーを頂きました。この辺り、ニュージーランドだなぁと拍子抜けした記憶があります(笑)結果、試験に合格することができました。
私が今改めて感じていることは、試験に合格したという喜びだけではなく、今まで以上に自信がついたということです。英語に対しての自信ではなく、自分が仕事上行っていることへの自信です。今までは、お酒の販売に関して「上司にこう言われたから、その通りにする」というスタイルでした。つまり、「なぜそうするのか」がすっぽり抜け落ちていたのです。しかし今回、LCQを受験することによって、ニュージーランドでのお酒の取り扱い方・法律を学ぶことができ、心の底から自信をもつことができました。「NO」と言うべき時には、はっきり言う、なぜならこういう理由があるから、と。
私が働いているレストランは、立地条件から学生のお客様が多いレストランです。お酒の販売には注意を払う必要があります。ただ理由もなしに「あなたには販売できない」と言っても、納得してもらえません。上司に言われたとおりの理由を言っても、それを言っている自分自身に自信がなければ、言葉は弱い力しか持ちません。つまり、言い方は悪いですが「なめられて」しまいます。また、お互いに不快感も残ります。しかし自分の考えに根拠があり、自信があれば、余計にうろたえることも気兼ねすることもなく、「ごめんなさい。あなたには販売できないんです。なぜなら・・・」と言えます。余裕がある分、「言い方」も視野に入れられます。きつく言うのか、やんわり言うのか、など。そうすれば、たいていのお客様は「へぇ、そうなんだ。知らなかった」と言ってくださいます。
今回LCQを受けに行って学んだことは、私の知識だけでなく、働き方や考え方にまで大きく影響を及ぼしたと思っています。この知識を活かし、すべての来店されたお客様が、笑顔でレストランを去って下さるように。そのために、何ができるか。今は、LCQの知識とともに、それを考えています。ニュージーランドに来て1年と3ヶ月、まだまだやりたいことが尽きません。次の目標はマネージャー・サティフィケート(Manager Certificate)に合格することです!
Ryoko O.
<スタッフより> Ryokoさん、リカーライセンスの取得おめでとうございます。一生懸命頑張った努力が実りましたね。英語を勉強するだけでも大変なのに、専門知識をさらに英語で勉強するのは本当に大変だったことと思います。次の目標はマネージャーサーティフィケートですね。一歩一歩夢に向かって着実に進んで行ってくださね!今度レストランに食べにいきます! Akiko |