先日、オークランド博物館で、現地の中学生に日本の文化を紹介する「ゲスト・エデュケーター」としてのお仕事をしました!どんな仕事かというと、デイトリップ(日本で言う社会科見学のようなもの)で博物館を訪れる「日本語を選択している中学生達」に、博物館のレクリエーションルームを使って、私たち日本人が「ゆかたの着せ方」「習字」「名刺の渡し方」「折り紙」を紹介、実際に生徒達にも体験をしてもらいます。
まず始めは、博物館の入り口でお祭りの“はっぴ”を着て生徒さんのお出迎え。日本では絶対着ないけど、海外でならなぜか着れます・・・現地の中学生達は「Cool!(カッコイイ)」とか言って写真を撮っている子達もいました(笑)。なんだかいい気分~。
お迎えをしたら、生徒達を「ゆかた」「習字」「名刺」のセクションに平均10名ずつに分け、それぞれのセクションで約20分ずつ体験してもらいます。
私は、日本にいた頃に書道を10年間習っていたので「習字」を中心に、8人から多いときで12人くらいの生徒達に筆の持ち方から墨のつけ方などの見本を見せ、実際に生徒達にも名前を書いてもらったり、あるときは漢字にも挑戦してもらったりしました。
私たち日本人にしては当たり前のことも、彼らにとっては全く初めてのこと。
例えば、私が「“ふで”に、“すみ”をつけてください」と言ったら、筆に墨をボチャッとつけてそのまま紙に持っていこうとします!そうすると、もちろん筆にはた~っぷり墨がついたままなので、紙にいくまでにボタッ・・・ボタッ・・・、大量の墨が落ちていきます。
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あ~そっか。「“すみ”は、たくさんつけたら、こうやって、とってください」と、シンプルな日本語で説明しながら、筆をすずりに滑らせて余分な墨をとるところを見せます。すると一同「OH~~~~!!」。練習中は一人ひとり見て回り、筆の持ち方や運び方など、実際に手をとって教えてあげたりもします。最後には皆、ちゃんと一滴も垂らさずに文字が書けるようになりました(嬉)。
生徒達は、私が言う日本語を必死に聞き取ろうと真剣に話を聞いてくれ、練習中もとにかく熱心。とても素直なのが印象的でした!(私達が中学生の頃ってもっと反抗的だったような、、、1●年前の私に見せてやりたいくらいでした。)
習字以外にも、日本のことについて色々質問されました。中でも印象的だったのが、
「じゃあ、始めましょうか」と声をかけた時に、
「JAA(ジャア)って何?」「JAA??炊飯ジャーのこと?」と聞かれたこと!
「No, No, それじゃなくて、よく日本人がいってるでしょ。『じゃあ、はじめましょう』とか『じゃあ、またね』とかの『じゃ・あ』。何か言いたい時に最初につける『Well…』みたいな、そんなものよ。」と答えたら(合っているのかなぁ?)、そんな私の適当な答えにも皆「へえーー!」と。これには私もビックリ!何も意識せずに使っていたけれど言われてみれば、確かに「じゃあ」をよく使ってますね。この後は生徒の間で「じゃあ」がちょっとしたブームになり、皆で仕切りに「ジャア!」と使いまくっていて面白かったです。
「習字」のセクションでもみな楽しんでいたようですが、なんといっても一番人気は「ゆかた」のセクション。なんで一番人気かといえば、着付けを教えた後に写真を撮れるから!
ゆかたを着て草履(男の子は下駄)をはいたら、屏風の前でポーズを撮ります。
「はい、チーズ」。もちろん決めポーズは日本人特有、そしてお決まりの「ピース」で。そしてなぜか真面目顔・・・。「なんで真面目顔で撮るの?」と聞くと、「日本人は写真を撮るときあまり笑わないから。」とのこと。あ~日本人って外国人からみると、そういうふうに見えるんだ~と新鮮でした。
授業が終わった後は、「今日の生徒達の様子はどうだったか?」「授業はうまくできたか?」などを担当の方(NZ人です)と、ランチをとりながら英語でミーティングを行います。この仕事を始める前は「シンプルな日本語を使うだけの、簡単な仕事」・・と聞いていたけれど、博物館の職員の方は全員が地元のNZ人。面接から仕事の説明、そして終わったあとのミーティング・・・全て英語でそれだけでもリスニングの勉強になり、私にはとても刺激的でした。
「先生」なんて日本にいたころは考えもしなかった職業で、最初は「私にできるかな?」と少し心配でした。でも、かなり我流ではありましたが、生徒達とも仲良く楽しく時間を過ごすことができ、やってみればできるじゃないか、と自分にとても自信がつきました。
本当に「何事もやってみないとわからない」「どんなことでも自分から自発的に挑戦することが大切」と感じました。
こうしてワーキングホリデーという色々なお仕事ができるビザだからこそ、こんな貴重な体験ができ、この仕事を通じて、日本にいたら絶対に気付けない、「日本のこと」「日本人のこと」をたくさん学ぶことができ、今後、帰国してからの進路を考える上でもとてもプラスになったと思います。
Yasuko.O
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<スタッフより> 「『じゃあ』ってなんですか?」と聞かれたんですか?うわぁ、難しい質問ですね。自分達がネイティブスピーカーである日本語のことを聞かれると、説明って難しいですよね。英語の文法なら説明できるけど、、、と・笑。「ピース」も日本人特有だし、外国人からみた日本人の姿を知るのは面白いですね。 Takako |









