超初心者コース : 20代後半
私は超初心者研修を1週間受け、語学学校に3週間通った後、日本食レストランで5ヶ月程働いて旅の資金を貯め、夏に南島に移動しました。そしてMarlborough SoundsのKenepuru Soundにある、海と山に囲まれたとてもきれいなバッパーで3週間エクスチェンジをしました。お仕事は主にバスルームやコモンルーム、ゲストルームのお掃除やベットメイクで、ドイツ人やハンガリー人、アメリカ人、イギリス人たちと一緒に働きました。皆とてもあたたかくいい人たちで、楽しく仕事をすることが出来ました。午後は自由だったので、毎日2時間のハイキングをしたり海で泳いだりカヤックしたり、ハンモックに揺られながらの読書や昼寝、スパに入って星空や朝焼けを見たり、牡蠣を拾って食べたりムール貝をたくさん食べたりと、のんびりで贅沢な時間を過ごしました。
エクスチェンジの後は、バスや列車で南島を1ヶ月程旅行しました。YHAやバッパーに泊まり、そこでも色々な国の人と話をしました。ヨーロッパで英語が母国語ではない国の人達が、なぜ英語が話せるのか、どうやって学んだのかが気になり、聞いてみたことがありました。ドイツでは、6歳から学校で英語を学ぶこと、20代後半の人の親世代では、英語ではなくロシア語を学んでいたため英語は話せない人が多いこと、スイスやハンガリー、ネザーランドでは幼い時から3?4カ国語話すのが日常の中にあるため、当たり前になっていることなど、歴史的な背景があることなど、日本語だけで生きていける日本との違いに驚きました。
看護師のフランス人と話した時は、フランスも日本と同じように、英語が話せない人が多く、その理由としては母国語に誇りを持っていることもあるけれど、ただLazyなだけだと思う、と彼女は話していました。彼女はフランスで看護師として働いており、英語しか話せない患者さんが救急で運ばれて来た時に、英語がわからず、このままではいけないと思い努力をしたそうです。映画を見たり、本を読んだり、勉強したり、環境を変えたりと…。幼い時から英語に触れて自然に話せるようになる環境にある国の人がうらやましく思ったりもしましたが、日本では英語が日常では無い環境なので、本当に英語を身につけたいのなら、自分の努力がやはり大切なのだと感じました。
日本で社会人として働いていた時は、全く英語に触れる機会もなく、自分で英語を学ぶこともしてこなかったけれど、日本以外の国の人たちとコミュニケーションをとってみたい、知りたいという気持ちがあり、留学しました。旅をしていると、10代後半から20代前半の若者や、同年代、また、年配の方々や老夫婦に出逢うこともありました。日本人というと、「こんにちは」「いただきます」と知っている単語を伝えてくれる人や、日本のアニメや漫画が大好きで、中には日本人の私より日本のアニメに詳しいアメリカ人の若い女性もいました。日本食が大好きな人やいつか日本に行きたいと憧れている人、みんな笑顔で日本について話してくれたことが印象的でした。
バッパーで出逢ったフィンランドとドイツの女性に「どんな場所にも色々な国のstupidな人がいるけど、日本人でstupidな人には会ったことがない。日本人はすごい」と話してくれ、嬉しくて涙が出そうになりました。
日本人である自分が日本を大好きなことは自然なことだけれど、自分の国でもない日本に憧れたり、好意をもってもらえたりすることはなんてありがたいことなんだろう、と感動しました。日本にいるだけではわからなかった、たくさんのことをニュージーランドに来たことで、気付くことが出来ました。
色々な国の人たちがたくさんいて、お互いの文化を受け入れ、自然豊かでのんびりなニュージーランドが大好きになりました。「海外一人旅で困らない位の英語力を身に付ける」という当初の目標はクリア出来たと思いますが、英語でもっと日本の文化を説明したり、自分の考えをスムーズに伝えられるようになりたいなと思いました。日本でもっと英語を学んでいたら、より多くのコミュニケーションがとれたのではないかと過去の自分の怠け具合に後悔しました。ピリ辛留学での渡航前学習、初心者研修、語学学校後の放課後補修など、基礎や言い回しを学ぶことで、英語力のなかった私でもスタート出来たのだと思います。もうすぐ帰国ですが、日本に帰っても意識的に英語に触れ続けていけるように努力しようと思います。ニュージーランドに来ることが出来て本当に良かったです。ありがとうございました!
Keiko O.
<スタッフより> 久しぶりにピリ辛留学オフィスを訪れたKeikoさん、小麦色に日焼けしてとっても活きいきしていましたね。 Akiko |