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ピリ辛留学レポート
6月15日
今回はSouth Pacific Air Ambulance Corp.の日本語部門のマネージャーとして活躍する塩貝香織さんからお話を伺いました。
高校を卒業する時、もともと英語に興味のあった私は「英語を話せるようになりたい」という強い気持ちがありました。しかし、外大に行っても「英語が話せるようにはならないよ」という周囲の話を聞き、だったら「海外の学校に留学しよう!」と決めました。カナダに行ってすぐは語学学校に通って英語を勉強しました。
実はその時、私は大きな失敗をしたのです。カナダに渡航する時に学生ビザを持参するのを忘れてしまったのです。
とりあえず、入国することはでき、学校の先生も「大丈夫、大丈夫、何も手続しなくていいから」と言っていたので普通に生活していたのですが、3ヵ月後くらいに急に学校の先生に呼び出されて、「あなたは必要以上に学校に通っているので、今すぐ家に帰りなさい」と言われたのです。その時はあまり英語も話せず、「え?」という感じでした。結局自分で出入国管理局に行ったのですが、なんとか英語で状況を説明しても、「今すぐ出国しなさい。」と言われてしまって・・・。結局は、アメリカとの国境近くに住んでいたため、いったんカナダの国境を出て、学生ビザで再度入国することでなんとかそのまま滞在することができました。
でもその時は、誰も頼れない海外にいる限り、こういう状況でも難なく英語が話せるようにならなければ、と強く思いました。
英語の勉強法ではありませんが、私がカナダの語学学校に通っていた時に実践していたことがあります。
初めに1冊のノートを用意します。そしてその1ページを半分に区切り「できること」を左に「できないこと」を右に書き出します。最初はもちろん「できないこと」がほとんどです。例えば、「テレビ(映画)を見て理解できる%、10%」とか、「文法は分かっているのに会話ではうまく現在完了が使えない。」とか「Thank youがすぐに出てこず、頭で会釈するだけ」とか、そういうことをなるべくたくさん書くのです。それで2ヶ月目は次のページに同じように書いて行きます。
それを半年くらい続けると、初めの方のページを見た時に「へ〜。私ってこんな簡単なこともできなかったんだ。」と必ず思います。当時、私は語学学校でレベルがなかなかあがらなくて悩んでいた時に、このノートのおかげで「英語の上達」を自覚することができ、自信が持てるようになりました。 英語を勉強している時、意外と本人は自分の英語の上達に気付きにくいんですよね。このノートは今でも実家にあって、たまに見ることがあります。
カナダで語学学校を終えた後、現地の専門学校に入学してツーリズム、経営管理(貿易)、、コンピューターなどのコースを勉強しました。その時はまだ自分に何が向いているのか分からなかったので、興味のあるものを全てやってみたという感じです。
その後、日本に帰ってから、英語を使った仕事に就きたかったので、もう一度英語教育で有名な短大に入学しました。そうでなければ高卒扱いになってしまうので、就職に不利だと思ったのと、しばらく日本を離れていて日本の事情について全く分かっていなかったのでいきなり働くのに不安があったからです。短大卒業後は、海外とやりとりのある会社に就職し、英文事務、電話応対や通訳、翻訳、また、外国人のお客様のよく来るホテルで働きました。
最初は英語でメールを打ったり、外国人と話しをしたりすることで満足をしていましたが、日本の企業である限り100%英語の環境という訳ではありませんでしたので、段々、次は海外で『働きたい』と思うようになりました。そして、ワーキングホリデーでニュージーランドに渡航することに決めたのです。
現在は、エアアンビュランスの会社のコールセンターで日本語セクションのマネージャーとして働いています。主に、ニュージーランドやオーストラリアへの渡航者や留学生の緊急サポート、つまり電話での通訳などを行います。
もともと日本語セクションはなかったのですが、日本語セクションを立ち上げることになり、その「立ち上げ」から手伝ってもらえるスタッフを募集していたのです。そこに私が応募し、採用されることになりました。最初の3ヶ月はアメリカにある大規模なコールセンターで研修を受け、実際に働きながらコールセンターがどのようなシステムになっているのかをひととおり学びました。ニュージーランドに戻ってから、何もないところからひとつひとつ作り上げていくのはとても大変でしたが、その分やりがいがありました。その後マネージャーに昇格しましたので、今はいろんなアイディアを仕事に取り込んでいきたいと思っています。電話を使って英語と日本語を話すことでできることであれば、どのようなことでもビジネスにつながる可能性があると思っています。
コールセンターで英語と日本語を扱ううちに、通訳の仕事に興味を持ち始めました。現在、本格的に通訳の勉強を始めようと考えているところです。
それと、私はカナダのバンクーバーにいた時にスノーボードを始めたのですが、2010年のバンクーバーオリンピックで通訳のボランティアとして携わりたいという夢もあります。そのために、今年はスノーボードのインストラクターの試験にチャレンジしようと思っています。 私はやりたいことが本当にたくさんあって、昔から今後の計画を10年先くらいまでノートに書いたりしていました。なんでも新しいことにチャレンジするのが好きなんですよね。
おとなしそうな外見からは想像できないくらい、新しいことに次々とチャレンジしていくパワフルな香織さん、素敵です!貴重なお話、ありがとうございました。
留学したい女性へのメッセージ 英語に関して言えば、まず、日本を出発する前にしっかりと英語の勉強をしておくことです。単語をたくさん覚えておくとか、基本的な文法を抑えておくとか、自分でできることは全て日本でやっておけば、現地に着いた後は「しゃべる練習」に集中できます。 あとは外国人の友達ができると、いろいろ日本のことを聞かれたりすることがあるので、日本についての勉強をしておいたり、映画をたくさん見ておくと、共通の話題があるので会話がはずみます。 そして、少しでも自分に興味があることがあれば、インターネットなどで調べたり、いろいろと情報を集めてなんでもトライしてみることです。私は高校卒業してすぐ、カナダにいた時は「自分に何が向いているか」「自分は何が好きなのか」が分からずいろんなことを試しましたが、最初から分かる人のほうが少ないと思います。でも、とにかく試してみないと、「向いていない」ということも「好きじゃない」ということも分かりません。私もそうして今、やっと「通訳の勉強がしたい」ということに辿り着いたので、みなさんもいろんなことにチャレンジして、自分の道を探し出してください。 |