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ピリ辛留学レポート
5月21日
ピリ辛留学のSTEP2で3ヶ月間語学学校に通ったあと、初めての就職活動をしました。
まずは英文履歴書(CV)の書き方から。ピリ辛留学ではSTEP3のオリエンテーションで就職活動についての説明を受けます。まずはCVのフォーマットを頂き、CVについて説明を受けたあと、「明日までに自分のCVを完成させて、仕事を探す目的を英文で書いて、また面接の自己アピールを考えて来て下さい。」と課題が…。自己アピールを考える上で一番大事なことは“自分をポジティブに表現すること”。これは日本での就職活動と一緒なので、数年前のことを思い出しながら再度自分を客観的にみて考えました。
次の日、「はい、じゃあ英語で自己アピールしてみて」という訳で恥ずかしいながらもしてみると、「もっとポジティブでいい」とのこと。どうやら、日本人のポジティブはNZではまだ謙虚過ぎるようでした(笑)例えば、経験あることでもだいぶ昔の事であったり、ほんの少ししかやっていない事であれば、日本ではそれは「経験」とは言い難い。でも、NZではそれも十分に「経験アリ」になる。一番驚いたのが、”I can speak English fluently”と言っていいとアドバイスを頂いた時!「いや、それはムリがあり過ぎる・・・」と正直思いましたが、補習講師のYokoさんに「ちゃんと英語を話せるかどうかなんて面接していれば相手には判るものだから、気にしなくていい」と言われ、ちょっと納得(笑)
就職活動のコツを教えてもらったら、あとは行動のみ。私の性格は専ら慎重派。決しておとなしい性格ではないのですが、当時まだ3ヶ月の滞在で、それもホームステイと学校とピリ辛オフィスとの行き来しかしていなかった自分には、好奇心どころか怖くてたまりませんでした。過去の自分のアルバイト経験からレストランやカフェでのウェイトレスに的を絞ってCityを歩き回りました。必ずCVを渡せる訳ではありません。もちろん募集をしていなければその場ですぐ断られます。募集はしていないけど、とりあえず受け取ってくれるという場合もあります。ただ1つ避けて行動したのが日本食レストラン。すべては英語の上達の為。完全英語環境で仕事をしてみたかったのです。なかなか決まらなくて悔しくてオフィスで泣いたこともありました。ホストファミリーも心配して「どうして日本食レストランで働かないの?」と。気持ちは揺らぎつつも自分の気持ちを貫きました。
そして約1ヵ月後、無事にウェイトレスの仕事をゲット!スタッフはアジア人のみだったけど、マネージャーもお客もKiwiだし日本人は私ともう1人のみ。仕事中はずっと英語でした。最初にした仕事は客引き。寒い日でも外の席に座って客に扮しながらもメニューを渡して接客する仕事でした。それだけで終わる日もありました。
1週間たった頃、私は客引きするためにNZに来たんじゃない!と悩み、辞めようとオフィスで相談したら「そこから学ぶことはない?」と言われて、ハッとしました。どんな小さなことでも“英語で何と言うのか”を意識すべきだったことを気付かされました。仕事の内容ばかりに気をとられ、何を学ぶためにNZに来たかということを忘れていました。それから約2ヶ月、客引きも続けながらもウェイトレスとして仕事にも慣れてきた頃、マネージャーの仕事のやり方・私と他のメンバーに対する態度の違いに疲れ、仕事を辞めました。
2回目の就職活動はすぐに開始しました。その時、ちょうどフラットの引越しも考えていていたので、仕事探しにフラット探しにとバタバタしましたが、2回目ともなると恐怖感はもう無く自分が思うように行動していたと思います。その甲斐あってフラットも決まり、レストランでの仕事もすぐに決まったのです。素敵なレストランなだけあってとても忙しい場所でした。Mission Bayというビーチが目の前でロケーションも最高だし、今度はマネージャーもワークメイトも親切な人たちでした。
しかし、働く時間が不確かでした。週6日入るのに生活費が稼げないという状況に精神的に疲れてしまいました。クリスマスも年末年始もまともに過ごせないシフトから「一度しかないNZの年末年始に仕事をするなんて、これじゃ日本と変わらない。NZらしい生活を送りたい」と思って、悩みつつも辞めました。ずっとやればきっとシフトも安定する。日本人も私1人という好条件=英語を話さざるを得ない環境。そして素敵な場所(たまにウェディングもあるんです!)。学ぶこともまだまだあったのは当然理解した上での思い切った決断でした。
気分を切り替えようと一度NZの周遊旅行に行き、気持ちも新たに3回目の就職活動。もう恐れはありません。ただ、今回はやみくもに探すのではなく帰国後の仕事に生かせる仕事、もしくはNZらしい仕事という目標で探すことにしました。ただ自分が何に挑戦したいのか、何がしたいのかがわからずスッキリしない毎日を送る中、たまたま訪れた情報センターの掲示板にとても興味深い求人を発見!即、オフィスでCVを印刷してもらいお店に行きました。求人が出てすでに2週間が経過していたので「もう決まってしまっているだろう」と思っていたのですが、マネージャーと話したところまだ応募がないとの事。仕事と得るのにタイミングはとても重要だと実感しました。自分でも驚くほどのアピールで見事仕事をゲット!しました。
そうして今は、NZワインを取り扱うお店で働いています。お客様に薦めるのには、私がワインの知識を持っていなくてはならないし、ワイン用語もNZワインのこともすべて英語で覚える必要があります。日本の観光客対応があるので今回は「日本語」が武器となった採用ですが、実際お客は7,8割が違う国の観光客。マネージャーとも当然英語で会話。挑戦しがいのある仕事です。ワインのことは、ピリ辛のスタッフの方々がやはり詳しくて(長く住んでいるだけありますね)教わることも多々あります。まだ自信を持てないのでお客様の前でも笑顔での対応が精一杯ですが、少しずつ努力しつつ楽しみたいですね。まだ始めたばかりなのでその余裕がありませんが。
今の自分があるのも、就職活動の数を経験したからだと思っています。やたら数をこなす事が良いとは思いませんが、自分が挑戦したいと思えばいくらでも構わない。私はこのワインショップで、自分の好きなことややりたい事を見出してこれからの人生に生かしていきたいと願っています。
Norie.H
<スタッフより> Norieさんの1回目の就職活動のことは、私もよく覚えています。なかなか決まらなくて、Norieさんも自分の英語力に自信がもてなくて、つらい時期もありましたよね。でもあきらめずに頑張ったら1つめの仕事が決まって。。。2つめのお仕事のときは、スタッフもよく知らないうちにポンと決めてきて、しかもおしゃれな人気のカフェで!1回目のお仕事で自信がついたんだな、強くなったなぁーと思いました。 Takako |